「あなたの命があと少しとわかっていたらあなたは何をしますか?」
『アリスのままで』
(2014)
STORY
- すべての記憶を失う若年性アルツハイマー病と宣告されたら、あなたならどうしますか──?避けられない運命との葛藤と、家族の絆を描く感動の物語! 50歳のアリスは、まさに人生の充実期を迎えていた。高名な言語学者として敬われ、ニューヨークのコロンビア大学の教授として、学生たちから絶大な人気を集めていた。夫のジョンは変わらぬ愛情にあふれ、幸せな結婚をした長女のアナと医学院生の長男のトムにも何の不満もなかった。唯一の心配は、ロサンゼルスで女優を目指す次女のリディアだけだ。ところが、そんなアリスにまさかの運命が降りかかる。物忘れが頻繁に起こるようになって診察を受けた結果、若年性アルツハイマー病だと宣告されたのだ。その日からアリスの避けられない運命との闘いが始まる。
若年性アルツハイマー病
認知症の半分以上を占め、女性に多い
アルツハイマー型認知症は、認知症の中で一番多いとされており、男性よりも女性に多く見られる。
脳の異変は発症の何年も前から起きている
アルツハイマー型認知症では最近の出来事を忘れてしまうという症状が見られますが、これは記憶を司っている海馬と呼ばれる部分に病変が起こり、記憶が出来なくなるもの。ただ、記憶の部分が侵される事で記憶出来ないとわかりますが、実は記憶障害が出る何年も前から、脳の異変は起きています。アルツハイマー型認知症に対する治療薬は、早期から投与する事で症状の進行を緩やかにするという報告もあるので、早期発見が重要になってきます。
アルツハイマー型認知症の症状
- 記憶障害
- 判断能力の低下
- 見当識障害
- 被害妄想
- 徘徊
- 介護拒否
アルツハイマー型認知症の方への対応
話題を繰り返す事に怒らない
同じことを何度も繰り返し聞いたり話したりします。同じことを繰り返し聞かれると「さっき言ったでしょう」などと対応してしまいがちですが、本人は忘れてしまっている為、聞いていないというだけです。
不安を感じたら早期の受診を
アルツハイマー型認知症は徐々に悪化する物忘れではなく、急に酷い状態で現れる場合もあります。記憶や見当識に障害がみられる場合、認知症を疑って早く受診をしましょう。
カレンダーやメモなどを利用する
忘れや好きなってしまうので、約束など大事な予定がある場合は、本人がよくわかる場所に大きく書いて貼り出したり、カレンダーを使って、確認出来るようにしましょう。
世界三大映画祭受賞
主演ジュリアン・ムーアはアカデミー賞(R)、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞(R)では、女優史上初となる世界三大映画祭の主演女優賞を制覇した
実体験を元に
監督自身もALS(筋委縮性側索硬化症)という難病を抱えるリチャード・グラッツァー。
ジュリアン・ムーアが「アリスのままで」でアカデミー主演女優賞を獲得してからわずか20日足らず。本作の監督・脚色を務めたリチャード・グラッツァーが死去した。63才だった。
彼にとっと”アリス”は”この作品”はどんな思いで作ったのか。
自身の体験があるからこそよりリアルで引き込む作品ができるのだろう。
心が「きゅっ」っとなる
難病によって亡くなってしまう一人の女性の話だが、ただ悲しいだけでなく 今の自分や今の生活について考えさせられる。
これを見たとき 自分ごとだが祖母が亡くなって直ぐで、祖母も認知症が少しあったのもあり”アリス”とリンクして感情移入して見ていた。
自分のことを考えさせられるだけでなく周りの人や大事な人のことも思いやれるようになる。
いろんな人生を知ることでありがたいことに自分の心も豊かになっていくはずだ。
一度、自分自身の”今”を見つめ直して見ませんか??
見つめ直すならこちらも
コメントを残す